薬剤師3年で会社員を辞めてフリーランス薬剤師に。

始め方

はじめまして、Pharmalanceの橋本です。
現在、フリーランス薬剤師として週6日、複数の薬局を回りながら働いています。

もともとは大手薬局の会社員として3年ほど勤務していましたが、
あるとき「このままでいいのか?」という思いが芽生え、
“雇われない働き方”に挑戦することを決意しました。

今回は、そんな僕がなぜフリーランス薬剤師を選んだのか
実際にどうだったのかを、体験をもとに書いてみようと思います。



以下、本文






「このままずっと、誰かに雇われて働くのか?」

ある日ふと、そんな言葉が心に浮かびました。
薬剤師として3年目。大手薬局に勤務し、待遇も決して悪くはありませんでした。
けれど、心のどこかで「今の働き方じゃない何か」を探していたんです。
もっと挑戦してみたい、自立してみたい。そんな思いがくすぶっていました。

主体的に働いてみたかった


雇われて働くことに、少しずつ物足りなさを感じていました。

決められた時間に出勤し、上司の指示に従い、職場のルールに沿って動く。
それ自体に反発があったわけではありません。
でも、「もっと自分の裁量で働いてみたい」という気持ちが、日に日に強くなっていきました。

勤務先を自分で選びたい

報酬を自分で交渉してみたい

経営の視点を自分の目で体験してみたい

自由な時間も、お金も、もっと自分の判断で使ってみたい

そんな気持ちが積み重なっていき、
「自分の能力だけで、どこまで通用するのか」を試してみたくなったんです。

フリーランス薬剤師との出会い


そんなモヤモヤを抱えていたある日、転機が訪れました。

当時勤務していた薬局で、業務委託契約で働いている薬剤師さんに出会ったんです。
いわゆる“フリーランス薬剤師”。

その人は、毎月いくつもの薬局を自由に回っていて、
働く日数や場所、タイミングもすべて自分で決めているとのこと。
会社員として働く自分には、まるで夢のような働き方に映りました。

「そんな自由なスタイルもあるんだ」

同じ薬剤師でも、こんなに違う働き方があるなんて――。
今でも、そのときの衝撃は忘れられません。

最初は地獄、減りゆく預金残高


僕はすぐに決意し、行動に移しました。
開業届を出し、インボイス登録、青色申告の申請。
賠償責任保険にも加入し、最低限の準備を整えました。

でも、理想の一歩目は、甘くありませんでした。

開業の手続きには思った以上に手間がかかるし、
何より、最初の4週間はまったく仕事が取れなかったんです。

営業メールを送り、知り合いに声をかけ、求人サイトにも登録しました。
でも、なかなかマッチする案件が見つからない。
「やっぱり会社員に戻ったほうがいいのかもしれない」と、本気で悩みました。

周りには気丈に振る舞っていたつもりですが、
今思えば、かなり追い込まれていたと思います。

1件目の契約


そんなとき、ついに1件目の業務委託契約が決まりました。

契約書を交わし、フリーランス薬剤師として初めて現場に立った日。
少し震えるような気持ちで店舗に入りながら、心の中でこう思いました。

「これが、自分の責任で働くということか」

応援薬剤師の経験があったので、現場対応に関しては不安はありませんでした。
でも、薬歴ソフトやレジシステムの違いに戸惑うことも多く、正直苦労もありました。

それでも、すべて自分で選んだ道だと思うと、自然と前向きになれたんです。

今は「ラウンダー薬剤師」として週6勤務
現在は、複数の薬局と業務委託契約を結び、週6日勤務しています。

シフトも働く場所も、すべて自分で決めています。
ある意味、自分で自分の労働を“経営”している感覚です。

責任は大きいですが、その分、自由とやりがいは圧倒的に増えました。
また、薬局の社長さんと直接やり取りすることも増え、
見える世界の角度が少し変わったように感じています。

応援でいろんな現場に入るスタイルがもともと好きだったこともあり、
今のラウンダー的な働き方は、自分にとって理想に近い働き方だと感じています。

フリーランスになって気づいたこと


この働き方に変えてから、はっきりと気づいたことがあります。

自分の力で収入を得るという感覚は、想像以上に自信になる

お金や税金、経費を自分で管理するようになると、仕事の見方が変わる

小さな決断の積み重ねが、少しずつ“自分らしさ”につながっていく

もちろん、すべてが順調なわけではありません。
でも、会社員のときには得られなかった手応えと納得感を、今は確かに感じています。

こんな人に、届いてほしい


このブログを読んでくれているあなたがもし、

今の働き方にモヤモヤしている

自分で働く道に興味はあるけれど、一歩が踏み出せない

評価や人間関係に縛られない働き方をしてみたい

そんな気持ちを少しでも抱えているなら、
僕の体験が、あなたの背中を押すきっかけになるかもしれません。

最後に


僕がフリーランス薬剤師になった理由は、
「もっと自由に働きたかったから」
そして、
「自分の力で生きていきたかったから」です。

たったそれだけの理由で、人生は大きく動きました。
あのとき一歩を踏み出して、本当によかったと今は思っています。

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