配偶者や子供がいる薬剤師がフリーランスになるべきか|現役が徹底解説

働き方

自己紹介(読み飛ばしOK!!)

はじめまして、はしけんです!
大手ドラッグストアで会社員薬剤師として勤務した後、現在はフリーランス薬剤師として活動しています。
独立してからは、自由を得た代わりに不安定さや孤独も経験しました。
このブログでは、フリーランス薬剤師のメリットだけでなく、デメリットも含めて本音で発信しています。

今回は「配偶者や子供がいるなら、フリーランス薬剤師はやめた方がいい?」というテーマについて、実体験をもとに正直に書きます。


結論:挑戦したいなら、やるべき

先に結論を言います。
「挑戦したいなら、やるべきだと思います。」

確かに不安定な側面はあります。
会社に守られていないし、いつでも案件がある保証はありません。
健康を害せば仕事が止まる。
自己管理がめちゃくちゃ大事。

でも、それを引き受けられるなら、正社員時代を大きく超える収入も可能です。
その分、家族や子供に使ってあげられる金額も増える。
選択肢を広げてあげられる。
そういう魅力も本当に大きいです。

今回は、配偶者や子供がいる人がフリーランス薬剤師になる メリットとデメリットをそれぞれ5個ずつ 正直に書きます。


【メリット①】不安定さはあるけど収入は青天井

一番の不安は「仕事がなくなる」リスクですよね。
会社員なら基本的にクビにならないし、毎月の給料も安定しています。

フリーランスはその逆。
契約が切れたら収入はゼロ。
体調を崩して休めば収入はゼロ。
実際に僕も体調を崩して熱上げた時はかなり焦りました。。

でも、しっかり営業して契約を取れば、月収は正社員時代を大きく超えられます。
駆け出しのプータロー時代(1か月間)は0円だったこともありますが、良い月は75万円近くになったこともあります。

子供がいればお金がかかります。
教育、習い事、旅行、将来の選択肢。
フリーランスでしっかり稼げれば、それを増やしてあげることができるのも事実です。


【メリット②】FIREを目指す夫婦にはむしろ向いている

最近は「FIRE」を目指す夫婦も増えています。
生活コストを抑え、稼げるときにしっかり稼いで資産を作り、早期リタイアを目指すスタイル。

フリーランス薬剤師は「働く量を自分で決められる」ので、そういう計画を立てやすいです。
短期間にガッツリ働いて貯めることも可能。
夫婦で「一緒にお金を貯めよう」という意識が強いなら、むしろ最適な選択肢の一つだと思います。


【メリット③】働く相手を自分で選べる

会社員だと、上司も同僚も選べません。
苦手な人がいても毎日顔を合わせるしかない。
でもフリーランスは、自分が働く相手を選べます。

「この薬局は合わないな」「この社長さんとならやりやすい」など、こちらも選ぶ立場になれる。
家族がいるなら、ストレスの少ない職場を選んで健康を保つことも大事です。


【メリット④】時間の使い方を柔軟に決められる

フリーランス薬剤師は、働く曜日や時間を自分で決められるのが大きな魅力。
子供の行事や習い事に合わせてスケジュールを組んだり、長期休みを取って家族旅行に行くことも可能です。
もちろん働いた分だけ収入は変動しますが、時間を自分で設計できる自由は大きいです。


【メリット⑤】将来的な独立や事業展開の土台になる

個人事業主として働くと、経営感覚や営業スキル、契約の知識が身につきます。
将来的に自分の薬局を開業したり、別のビジネスを展開するための経験値になる。
家族の将来のために経済的基盤を作る上でも、自分の力で収入を増やすスキルは大きな武器です。


【デメリット①】経費処理や確定申告など、想像以上に手間が増える

ここはマジでデメリットです。
会社員時代は経費なんて考えなくていいし、税金も給料から天引き。
社会保険も会社が手続きしてくれる。

フリーランスは全部自分です。
経費処理、確定申告、社会保険の選択と管理。
特に社会保険は、任意継続にすると「1カ月でも払い忘れたら強制的に国保に切り替わる」というリスクもあります。
僕も毎月ヒヤヒヤしながら払っています。

家族がいると、その手間は「自分だけの問題じゃなくなる」。
だからこそ、家族に相談して理解してもらうこともめちゃくちゃ大事です。


【デメリット②】一番の不安定要素は「会社に守られていない」こと

結局、一番不安定なのは「会社に守られていない」ということです。
会社員なら、多少経営が傾いても給料は守られる。
社会保険や厚生年金も手厚い。
有給や育休も取りやすい。

フリーランスは全部自分次第。
契約先が「今月で切ります」と言えばそれまで。
体調を崩しても代わりはいない。
健康管理も含めて、全ての責任を自分で取る必要があります。

特に、配偶者や子供がいれば、年齢的にも20代後半〜40代と疾病リスクが高まる時期。
健康を維持する自己管理がめちゃくちゃ大事です。


【デメリット③】社会的信用が低くなる

フリーランスは会社員と比べて社会的信用が低い場合があります。
住宅ローンやクレジットカードの審査で不利になることも。
「年収は上がったのにローンが通らない」なんてケースもあります。
家族を持つ上では、このデメリットは無視できません。


【デメリット④】すべて自己責任になる

自由を得る代わりに、全てが自己責任です。
契約ミス、クレーム対応、税務トラブル、保険の選択…。
会社員なら会社がカバーしてくれる部分も、自分で全部解決しなければならない。
家族を守るためにもリスクマネジメントが不可欠です。


【デメリット⑤】収入が安定しないことによる精神的ストレス

「今月いくら稼げるか」が常に不確定。
病気や怪我で働けなくなれば即収入ゼロ。
家族を路頭に迷わせないために、常に営業を考え、健康管理を意識する必要があります。
このプレッシャーは家族持ちのフリーランスにとって大きな壁です。


まとめ:それでも挑戦したいなら、やるべき

不安定さは間違いなくあります。
でも、その不安定さを引き受けられるなら、フリーランス薬剤師は家族にとっても大きなメリットを生む働き方です。
収入を大きく伸ばせば、子供のために使えるお金を増やせる。
選択肢を広げてあげられる。
FIREを目指すような価値観にもマッチします。

ただし、「自分で全て管理する覚悟」が必要です。
そこに自信がある、または学ぶ意欲があるなら、僕は「挑戦したいならやるべき」と思っています。

読んでくれた方が、自分と家族の将来を考えるヒントにしてくれたら嬉しいです。


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