フリーランス薬剤師が増えると、誰が一番得をするのか?

働き方

「もっと自由に働けたらいいのに」
会社員時代、自転車で出勤しながら何度そう思ったかわかりません。

なんでもいいから行動してみようと思って、僕は薬剤師3年目でフリーランスに転向しました。

そこで気づいたのは、
フリーランス薬剤師が増えることは、僕だけの自由じゃなくて、社会や薬局にとっても意味があるということ。


社会的メリット:現場に“柔軟さ”をもたらす存在

フリーランス薬剤師の依頼で一番多いのは、「〇曜日がずっと手薄だから埋めてほしい」というケースです。

例えば、平日のある曜日にどうしてもスタッフが不足している薬局。
正社員やパートではシフト調整が難しくても、フリーランスなら曜日固定で契約し、慢性的な人手不足をピンポイントで解消できます。

「火曜だけ人がいない」「木曜だけ一包化が回らない」
そんな状況に柔軟に対応できるのは、フリーランスならではの強み。

人口減少・高齢化が進むなか、フリーランス薬剤師は 医療現場の“穴埋め役”であり、潤滑油のような存在になりつつあるのです。。


個人のメリット:自由と主体性を取り戻す

フリーランスになってからの僕の一日は、会社員時代とはまるで別物です。

  • 夜だけ薬局に入り、午前はカフェで勉強やブログ執筆に集中
  • 週3日勤務にして、副業や趣味に打ち込む(実際はいま週6勤務で走り続けてますが、それも「選んでやってる」感覚がある)
  • 丸一日休みにして、登山や温泉に行き、心と体をリセット

会社員のころは、休みもシフト次第で「与えられるもの」でした。
でもフリーランスになった今は、働く時間・休む時間・勉強する時間まで、自分の意思でデザインできる。

もちろん責任は重いです。税金も保険もぜんぶ自分。
体調を崩したら代わりはいないし、次の契約を取れなければ収入も途切れる。

それでも僕が「こっちの方がいい」と思えるのは、自分の人生のハンドルを握っている感覚があるからです。
会社員時代にはなかった、あの「自分で決めている」という手応え。

言い換えると、フリーランスの働き方は、自由を得る以上に 主体性を鍛える学校 のようなものだと思っています。。


薬局のメリット:即戦力を柔軟に呼べる

ある薬局の社長に言われた言葉があります。

「一番助かるのは、教育に時間を割かなくていいことや」

フリーランス薬剤師は、即戦力であることが前提。
投薬スピード、服薬支援加算、在宅対応…現場に合わせて即動けるから、薬局はコストを抑えながら売上アップに直結させられる。

「必要なときに必要な人材を呼べる」という柔軟さは、今後さらに重宝されるはずです。


まとめ:自由と責任のある働き方が、業界を変える

フリーランス薬剤師が増えることは――

  • 社会にとっては、医療体制の柔軟化
  • 個人にとっては、主体性あるキャリア形成
  • 薬局にとっては、人材不足解消と効率化

まさに“三方よし”の関係を生み出します。

もちろんリスクはあります。仕事が途切れる不安、保障のなさ。
でも、それを引き受けたうえで挑戦する人が増えれば、薬剤師業界はもっと強く、しなやかになれる。

僕はそう信じています。

コメント