「フリーランス薬剤師って、実際いくらもらえるの?」
「時給は高いって聞くけど、本当のところは?」
今回は、実際にフリーランス薬剤師として働いている僕自身のリアルな時給・報酬の話を、具体的な数字とともにお伝えします。
ネット上の相場だけでは見えてこない、“内訳”や“なぜその金額になるのか”についても正直に書いていきます。
自己紹介(読み飛ばしてOKです)
こんにちは、Pharmalance代表の橋本です。
大手薬局で3年間勤務したのち独立し、現在は複数の薬局と業務委託契約を結んで働いています。
加算取得や在宅対応、現場支援などを通じて、「また来てほしい」と言ってもらえる薬剤師を目指しています。
このブログでは、フリーランス薬剤師の働き方やお金のリアルを発信しています。
フリーランス薬剤師の相場は「3,000円〜4,500円(税抜)」
いろんな薬局経営者や同業者から聞いた話、
そしてネット上の求人情報や派遣単価の逆算などをもとに、
フリーランス薬剤師の報酬相場はだいたい3,000〜4,500円/時が一般的です。
- 初めての契約や関係構築中:3,000〜3,500円
- スキル・信頼あり・在宅対応も可能:3,800〜4,500円
- 地方・急募案件:日給35,000円超などもあり
もちろん、エリアや仕事内容、求められるレベルによって変動します
僕は現在「時給3,500円(税抜)」で契約しています
交通費は、別途支給されるケースもあれば、報酬に含まれているケースもあります。
契約ごとに異なるため、初回の契約時にしっかり確認しておくのがおすすめです。
たとえば、「1日8時間勤務 × 週4日」のペースで働いた場合、
計算上の月額報酬は以下の通りです:
3,500円 × 8時間 × 週4日 × 4週 = 約44万8,000円(税抜)
勤務日数や稼働時間によってはさらに上がるケースもあります。
たとえば週5勤務・1日9時間のような働き方であれば、
月収60万〜70万円も十分に視野に入ります。
この水準を見ると、「かなりもらってるな」と感じる方も多いかもしれません。
では、なぜフリーランス薬剤師の時給はここまで高くなるのか?
次にその理由を解説していきます。
なぜ派遣より高いのか?理由はシンプルに「中抜きがないから」
よく聞かれるのが、「なんでそんなに時給高いの?」という質問。
答えは明確で、「マージン(中間手数料)」が発生していないからです。
派遣薬剤師の場合、派遣会社が薬局から受け取る単価は
時給4,000〜4,500円程度と言われていますが、
そこから手数料(マージン)として1,000〜1,500円以上抜かれます。
つまり、薬局が払っている金額は変わらなくても、
フリーランスならそのまま全部が自分の報酬になるという仕組みです。
福利厚生ゼロ、全部自己管理というデメリットもついてくる
報酬が高くなる反面、派遣社員にあるような福利厚生(社会保険・有休・交通費保証など)はすべて自己責任。
- 健康保険・年金 → 国保・国民年金 or 任意継続
- 有休 → なし
- 雇用保険 → なし
- 労災 → 原則なし(民間保険などで対応)
- 契約書などもすべて自分で
つまり、「もらう額」だけで比較するのは危険です。
フリーランスは「自分で守るコスト」も報酬の中に含まれていると考えるのが自然です。
実際の収入イメージ(週4×8hの場合)
項目 | 金額(税抜) |
---|---|
時給 | 3,500円 |
1日報酬 | 28,000円 |
週4日勤務 | 112,000円/週 |
月4週換算 | 448,000円/月 |
年換算 | 約537万円(経費・税引前) |
※交通費・業務内容・契約形態によって変動します
高単価を維持するには“価値を出し続けること”
報酬が高い=求められる期待値も高くなります。
僕が実際に意識しているのは次のようなことです:
- 加算を積極的に取る(服薬支援、地域支援体制など) 在宅にも対応できる
- トレーシングレポートや疑義照会も積極的
- 投薬・ピッキング・応援…何でも動く即戦力
- 初日でも溶け込めるコミュ力と柔軟性
このあたりを武器にしていくことで、単価も上がりやすくなり、
次の契約にもつながります。
まとめ
- フリーランス薬剤師の時給相場は3,000〜4,500円(税抜)
- 僕自身は3,500円(税抜)で契約中
- 派遣と違ってマージンがない分、手取りは多いが、福利厚生はすべて自己管理
- 時給を上げるには「薬局にとって価値のある行動」を積み重ねることが大切
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