こんにちは。Pharmalance(ファーマランス)代表の橋本です。
僕は会社員薬剤師からフリーランス薬剤師へ転向し、現在は複数の薬局と契約しながら、フリーで活動しています。この記事では、僕がフリーランスになると決めたとき、なるべく早くやってよかったと感じたことを5つに絞ってお伝えします。
「フリーランスって自由そうだけど、まず何をしたらいいの?」
「手続きとか制度とか、ちょっと難しそうで不安…」
そんな方に向けて、できるだけシンプルに、でもリアルに書いていきます。
円満退職を目指す(できるだけ早く伝える)
まず最初にやったのが「円満に辞める準備」でした。辞めるって、精神的にとてもエネルギーを使うものです。だからこそ、余裕を持って動くことが大切です。
僕が実際にやったこと:
- 退職希望日のおよそ2ヶ月前に伝える
- 有給の残日数を確認し、消化計画を立てる
- 引き継ぎ内容をまとめて、少しずつ整理を始める
- 最終日まで気を抜かず、丁寧に業務をこなす
- 上司や同僚に感謝の気持ちを伝える(できるだけ笑顔で)
「なんか最後、感じ良かったな」と思ってもらえるようにすることが、後に繋がると思っています。実際に、退職後に連絡をくれた元同僚から、案件紹介の話をいただいたこともありました。
健康保険を切り替える(忘れると後で痛い目)
退職後、まず手元の保険証を会社に返却します。そしてすぐに、新しい保険に加入しなければなりません。
選択肢は主に2つ:
- 国民健康保険(市区町村で申請)
- 任意継続(前の保険を最大2年継続)
僕の場合は、任意継続を選びました。理由はシンプルに「安かったから」。ただ、保険証が届くまでには数日かかるため、病院に行く予定がある人は要注意。とくに14日以内に申請しないと無保険になる恐れもあるので、ここは早めに済ませましょう。
開業届&インボイス登録(先にやっておくとあとがラク)
個人事業主になるなら、まず開業届の提出が必須です。
やることの流れ:
- 税務署に開業届を提出
- 同時に青色申告承認申請書も出す(節税につながる)
- インボイス登録はe-Taxまたは郵送で
- 登録番号が届いたら、請求書に記載する
インボイスは、企業と取引するなら避けて通れません。後回しにすると請求書の作成に手間がかかるので、最初にまとめてやってしまいましょう。
賠償保険に入る(入ってないと働けないことも)
薬剤師として独立するなら、賠償責任保険は必須です。
僕は最初、民間の保険を探して入ろうとしましたが、個人向けは意外と少ない。結局、地元の薬剤師会に入会し、そこで保険をかけました。保険料は年1万円前後、郵送申請で2週間ほどかかりました。
これがないと契約しても勤務できない場合もあるので、案件探しと並行して進めておくのがベストです。
委託先の薬局を探す(動き出しが早いほど有利)
このはたらき方自体が珍しく、対応していない薬局もあるので「フリーランスOK」の薬局を探しました。応募前には、必ず契約形態が業務委託かどうかを確認。
方法はざっくりこんな感じ:
- 直接メールで営業
- 知り合いのツテで紹介してもらう
- 単発派遣で働いて、そこの従業員や経営陣の紹介でほかの薬局とつないでもらう
一番良かったのは、「すぐ動けます」と伝えられたこと。契約先にとっても即戦力は魅力なので、書類がすべて整った状態でアピールするのがオススメです。
【補足】やっておくと安心な3つのこと
以下のことも、なるはやで動いておいてよかったと感じています。
✅ 会計ソフトと銀行口座の整備
- MoneyForwardを導入して、帳簿をクラウド化
- プライベートと分けた口座とカードを用意
✅ 小規模企業共済に申し込む
- 掛金が全額所得控除になるので節税に◎
- 将来の退職金にもなるので安心
✅ 名刺&プロフィール資料の作成
- Canvaで名刺を作成(屋号なしでもOK)
- 自己紹介、得意分野、対応可能エリアを一枚に
- LINEで共有できるようPDF化
最後に:不安があっても一歩ずつで大丈夫
「フリーになるぞ」と決めた瞬間は、不安とワクワクが入り混じっていました。でも、一つひとつ準備を整えるたびに、自分の選択に少しずつ自信が持てるようになりました。
焦らなくても大丈夫です。
でも、“なるはや”で動くと、確実に心の余裕が生まれます。
これからフリーランス薬剤師を目指す方の参考になれば嬉しいです。
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