フリーランス薬剤師になる前の1ヶ月間、ほぼプータローだった話

自己投資

自己紹介(読み飛ばしOK!!)

こんにちは。フリーランス薬剤師のはしけんです。

会社員薬剤師を3年やって、「もっと自由に働きたい」と思って独立しました。

今は複数の薬局と契約しつつ、空いた時間にブログを書いたり、SNSで発信したりしています
このブログでは「フリーランス薬剤師って実際どう?」というリアルを、自分の失敗も含めて正直にシェアしていきます。

よかったらゆっくり読んでいってください。

プータロー期間はどうだったか

結論から言うと、ただダラダラしていたわけじゃないけど、計画的に動けていたわけでもない。
それでも、この「準備の1ヶ月間」がなかったら、たぶん今も独立できていなかったと思います。


仕事を辞めた直後、突然「役割がない人」になった

退職して最初の朝は、目覚ましをかけなくていい自由が嬉しかったです。
でも同時に、布団の中でじわじわ怖さが襲ってきました。

「今日、何をしたらいいんだ?」
「来月からの収入は本当に大丈夫なのか?」

それまで毎日出勤して、処方箋をさばいて、決まった時間に昼を食べて、決まった時間に帰る。
そんなルーティンがいきなりなくなりました。


「プータロー」と呼ぶには地味すぎる毎日

会社を辞めたら「自由だ!」ってなると思っていたけど、現実はちょっと違いました。

たしかに朝はゆっくり起きられます。
でも、その後が続かない。
何をしたらいいのか分からない。

カフェに行ったり、近所を散歩したり。
コンビニでコーヒーを買って、ベンチに座ってスマホを見ながらぼんやりする日も多かったです。

周りから見たら完全に「何してんの、この人?」って感じだったと思います笑


頭の中はずっと仕事のことでいっぱいだった

外から見たらヒマそうでも、内心はずっと不安でした。
「本当に独立できるのか」
「フリーランスってどうやって食ってくんだろう」

ずっと検索しまくりでした。

  • 「薬剤師 フリーランス 収入」
  • 「薬剤師 開業届 書き方」
  • 「個人事業主 経費」
  • 「フリーランス 税金」

目が疲れるほどスマホを眺めて、いろんな体験談を読み漁っていました。


開業届ってどう書くのか、税務署サイトとにらめっこ

ある日は一日中、開業届の書き方を調べてました。
正直、役所の説明は分かりにくいんですよ。

「職業欄はどう書く?」
「屋号は必要?」
「青色申告承認申請書って出したほうがいいの?」

ブログや税理士さんの解説記事を読みまくって、メモ帳に手順を整理。
最終的に「もう書き方は完璧だな」と思っても、また不安になって検索する。


経費ってどこまで認められるんだ?

次に悩んだのは経費の範囲です。

「仕事用のパソコンって経費でいいんだよな?」
「ネット代は?家賃は?交通費は?」

これもまた永遠に沼。
国税庁サイト、ブログ、YouTube解説動画…。

ずっと家のテーブルでノート広げて、「経費にできそうなものリスト」を書き出していました。

  • スマホ代
  • 交通費
  • 参考書
  • カフェでの打ち合わせ(あるのか?)

このあたりを一つ一つ「本当に経費で大丈夫?」と確認していく作業。
ヒマだけど、頭はフル回転でした。


ブログを開設する決意をした

もうひとつ、この期間にやろうと思ったのがブログ。

「どうせフリーランスで仕事するなら、情報発信もしよう」
そう思ったはいいけど、何から始めればいいかわからない。

「WordPress?はてなブログ?どっちがいい?」
「サーバーって何?」
「ドメインってお金かかるの?」

最初はYouTubeで「ブログの始め方」動画を見て、そこからブログ記事を読み漁る。
結局、エックスサーバーを契約してWordPressを触り始めました。

でも、テーマ設定やデザインで悩んで1日終わる。
プレビューを見て「なんかダサいな」と凹む。
その繰り返し。


本もたくさん読んだ

何もしないのも怖いので、Amazonで本を買い漁りました。

  • 「フリーランスの教科書」
  • 「税金が安くなる仕組み」
  • 「個人事業主の青色申告」
  • 「薬剤師としてのキャリア論」みたいな本たち

ソファに寝転びながら読んで、気になったところに付箋を貼りまくる。

特に印象的だったのが「自分の棚卸をしろ」という言葉。


自分の薬剤師としての棚卸をした

「今までどんな仕事をしてきたか」
「自分の得意なことは何か」
「どんな働き方をしたいのか」

紙に書き出してみました。

  • 外来の投薬スピードは得意
  • 在宅経験はまだ浅い
  • 漢方はちょっと勉強した
  • 患者さんとのコミュニケーションは割と自信ある
  • 経営の視点はまだ弱い

書き出してみると、自分の穴も見える。
「ああ、在宅の知識もっと身につけないとな」
「経営者視点って何だ?」

そんな課題が山ほど出てきました。


知識を補うために本で学習した

棚卸をしたら、次は「補強」です。

薬局にいた頃は忙しさを理由に後回しにしてた分野を、今こそ勉強しようと決めました。

  • ポリファーマシー
  • 在宅医療の算定
  • 地域連携
  • 介護保険

分厚い本を開いて、最初は眠くなる。
でも、1章だけでも読めたら自分を褒めた。

「今日も少し前進した」
そうやって自分を励ましながら進めました。


だらだらだったけど、必要な時間だった

正直、毎日スケジュールを決めてキッチリ動いていたわけじゃないです。
YouTubeを見て終わる(一応勉強)日もありました。

でも、それでも良かったと思っています。
頭の中はずっと「フリーランスとしてやっていけるか」ばかり考えてた。

だらだらしながらも、自分なりに必要な情報を拾い集めて、少しずつ覚悟を固める時間でした。


まとめ:動き出す前の「助走期間」だった

今振り返ると、あの1ヶ月は「無駄なプータロー期間」じゃなかったと思います。

  • 開業届の書き方を覚えた
  • 経費や税金の知識を調べた
  • ブログを開設する準備をした
  • 自分の強み弱みを棚卸した
  • 知識を本で補強した

どれもいきなりフリーランスを始めたら時間が取れなかったかもしれません。


これから独立を考えてる人へ

もし「仕事辞めたら無職になるの怖いな」と感じている人がいたら、こう言いたいです。

「1ヶ月くらい何も決まってなくても大丈夫だ。」

だらだらしながらでもいい。
不安と向き合いながらでもいい。
自分のペースで調べたり、考えたりする時間は、きっと無駄にはならないです。

コメント