「フリーランス薬剤師って、自分で営業するの?」
最初にこれ、僕もすごく気になっていました。
電話で薬局に営業しまくったり、飛び込みで名刺を配ったり……
正直、そんな泥臭い営業はあまり気が進むものではないなと思ってたんです。
でも実際にフリーランスになってわかったのはこうです。
営業力というより、「きっかけを作る力」だった。
いわゆる押し売り営業ではなく、
「自分を知ってもらう仕掛け」を用意しておく
それが結果的に仕事につながる、という感覚でした。
この記事では、
- 営業って具体的にどんなこと?
- 実際に僕がどうやって仕事につながったか
- 一番強い営業は“信頼の紹介”だった話
について、リアルな体験を交えてお話しします。
そもそも営業って、何をすること?
「営業」って言葉、ちょっと構えていないでしょうか?
僕も最初は、「仕事をもらうために頭を下げに行くこと」だと思ってました。
でもフリーランスになってみると、実際はこういう感じでした。
- 以前働いた薬局のスタッフに「独立しました」と連絡
- SNSで「こういう働き方始めました」と投稿
- ブログで自分の考えや現場経験をまとめる
- 仕事終わりに一言「もしまた困ったら呼んでくださいね」と伝える
これ、全然泥臭くないですよね。
むしろ、“情報を届ける”とか“関係を切らさない”ことのほうが大事でした。
実際の話:僕が初めて契約につながったのは「紹介」から
僕がフリーランスとして初めて契約した薬局は、
知人の紹介でした。
ある日、派遣で単発勤務をした薬局で、スタッフさんとこんな話をしてたんです。
「実は今度、フリーランスでやっていこうと思ってて…」
すると、「そうなんですね!知り合いの薬局が人手不足って言ってたので、話してみましょうか?」と。
あれよあれよという間に、紹介してもらい、契約が決まりました。
この時、僕がした“営業”らしいことは、「自分の状況を話したこと」だけ。
でも、それが「きっかけ」になって、仕事につながったんです。
“自分を知ってもらう力”こそ、フリー薬剤師の営業力
結局、フリーランス薬剤師に必要な営業力って、
相手に「この人にお願いしてみたいな」と思ってもらうための準備力
それってどういうことかというと、たとえば:
- SNSやブログで“普段の考え”や“現場での気づき”を発信
- 名刺やLINEで「連絡とりやすいツール」を持っておく
- 挨拶や返信は早く・丁寧に(基本だけど大事!)
- 単発ではいれた時は超誠実対応
- 勤務した薬局の人に「また必要なとき呼んでください」と伝える
「営業=売り込む」ではなくて、
「またお願いしたい」と思われる“材料”を用意すること。
それが、フリーランス薬剤師にとっての“営業力”なんだと思います。
僕が感じた「紹介の強さ」と「紹介される人の特徴」
正直に言います。
営業よりも、紹介が最強です。
紹介って、もうすでに“信用が乗っかってる”状態なので、話が早いんですよね。
「◯◯さんの紹介なら安心です」って、トントン拍子で契約が決まることも多いです。
じゃあ、どうすれば紹介される側になれるのか?
僕が実感したのはこんな共通点がある人です。
- 業務中に周囲とのコミュニケーションを大事にしている
- 小さなことでも感謝を伝える
- 無理な依頼も「できる範囲で」一度受けてみる柔軟さがある
- 丁寧な対応や清潔感があり、信頼されやすい
つまり、「この人、他のところでも通用するな」と思われるような人。
そういう人には自然と声がかかるし、応援もされやすい。
営業が苦手な人にこそ、伝えたいこと
僕も、いわゆる「営業トーク」とか「プレゼン」は好んでやりたくはありません。
でも、そういうスキルがなくても、人に恵まれ、契約に恵まれ、働き続けることはできる。
そのためにできるのは、以下のようなことでした。
- フリーになったことをちゃんと伝える
- SNSや名刺で“存在”を知ってもらう
- 現場では「また来てほしい」と思われるような働き方をする
これらは、特別な能力じゃないけど、やるかやらないかの差が大きいです。
最後に|「営業できないから無理」は、間違いだった
もし今、あなたが
「営業できないから、フリーランスは自分には無理かも…」
と思っているなら、ちょっと安心してほしいです。
フリー薬剤師に求められるのは、
**「売り込む力」よりも「信頼される力」**です。
信頼されるには、日々の言動と、少しの工夫だけで十分。
泥臭い営業は、しなくても大丈夫です。
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