フリーランス薬剤師に“需要”はあるのか?|現場で感じたリアルな実感と評価される力

仕事術

「フリーランス薬剤師って実際、仕事あるの?」
「自分に需要なんて本当にあるの?」
そんな不安に、僕自身の経験をもとに正直にお答えします。

僕も、最初は同じように不安でした。
開業届を出した直後は仕事の見通しもなく、「本当にやっていけるのか…?」という焦りも感じました。
でも、一つひとつ仕事を積み重ねていくうちに、気づいたんです。

「自分の動き方次第で、ちゃんと求められる場所がある」


こんな人に向けた記事です

  • フリーランス薬剤師を目指したいけど不安な方
  • 独立したいけど、仕事が来るのか心配な方
  • 自分の“強み”を知りたい薬剤師の方へ

自己紹介(読み飛ばしOKです)

こんにちは。Pharmalance(ファーマランス)代表の橋本です。
大手薬局で3年間勤務後、2025年にフリーランス薬剤師として独立しました。
現在は複数の薬局と業務委託契約を結び、曜日ごとに勤務先を変えながら自由なスタイルで働いています。
点数取得、在宅対応、業務効率化などを得意とし、現場の即戦力として活動中です。


結論:フリーランス薬剤師には、実際に需要があります

薬局にとって、フリーランス薬剤師は
「安くて優秀で、柔軟に対応してくれる存在」になり得ます。

では、なぜフリーランスが求められるのか?その理由を実体験ベースで解説します。


理由①:派遣よりもコストが安いから

派遣薬剤師を雇うと、薬局は派遣会社に30〜40%のマージンを支払うことになります。
時給4,000円の派遣薬剤師を1日8時間使えば、薬局の負担は約45,000円以上。

一方、フリーランス薬剤師と直接契約すれば、同じ時給でもマージンが不要なため、
経営的に見ても非常にコストパフォーマンスが高くなります。

実際に「派遣よりフリーランスの方が安く済むし、同じ人に継続して来てもらえるなら嬉しい」と言われたことも。


理由②:契約がシンプルで、しがらみがないから

業務委託契約は、雇用契約とは違って時間の拘束や人事の縛りがありません
だからこそ、「来てくれるときだけお願いしたい」という柔軟な依頼が可能になります。

また、「契約書さえあればすぐに仕事をお願いできる」という気軽さもあり、
実際に「来週から来てくれない?」という連絡が突然来ることもあります。

薬局にとっては、“必要なときだけ呼べる外部の即戦力”という感覚なんだと思います。


理由③:同じ人が来る安心感があるから

派遣薬剤師は「誰が来るかわからない」という不安が常につきまといます。
毎回引き継ぎが必要だったり、現場になじむまで時間がかかったりすることも少なくありません。

一方で、フリーランス薬剤師は継続して入ってくれる安心感があります。
服薬指導のスタイルも、患者さんの背景も、処方箋のクセも理解している。

「引き継ぎなしで即戦力として動いてくれるから、本当に助かる」
そんな声を頂いたことが、何度もあります。


理由④:主体的に動く人が多いから

フリーランスは、雇われていないからこそ、自分で価値を示す必要があります
誰も守ってくれないから、責任感や意識も自然と高まります。

僕自身も、最初の現場では
「この点数、取れそうです」「この業務、こうすれば効率上がりますよ」と提案しながら動いてきました。
それが結果的に評価につながり、「またこの人に来てほしい」と思ってもらえるようになったと思います。


理由⑤:一緒に仕事しやすい関係性が築けるから

業務委託は、あくまで「契約」でつながっているので、
変に気を使いすぎたり、職場内の政治に巻き込まれたりすることがありません。

「お互いに役割を果たす」だけなので、ドライだけどスムーズな関係が築けることが多いです。
現場スタッフとも、あいさつ・仕事・報連相を丁寧にしていれば自然と信頼されると考えています。

名刺を渡したり、契約書をしっかり整えたり、メール文を丁寧に送る。
それだけでも「あ、この人はちゃんとしてるな」と思ってもらえるんですよね。


僕が「需要がある」と実感した瞬間たち

  • 服用薬剤調整支援料・外来服薬支援1の提案・算定
     → 医師とのやりとりを含めて積極的に動いたら、「任せてよかった」と言われた。
  • 投薬スピードで現場を回した
     → 昼の時間帯にガンガン投薬し、「流れを作ってくれて助かった」と評価された。
  • 紹介で契約が広がった
     → 知り合いの社長からのつながりで別の薬局に紹介された。まさか口コミで仕事が来るとは…。
  • 契約時のやりとりで信頼を獲得
     → 名刺交換・契約書作成・メール返信などを徹底。結果として「安心して依頼できる」と言われた。

まとめ|“稼げる人”ではなく“頼られる人”を目指そう

フリーランス薬剤師は、「仕事がないかも…」という不安がつきまといがち。
でも、実際には需要のある人には仕事が集まってきます

そしてその需要は、
「売上に貢献できるか」
「現場を円滑に回せるか」
「一緒に働きたいと思われるか」

そうした“現場のリアルな価値”によって決まってくるんです。


これからも
フリーランス薬剤師としての第一歩を踏み出したい方に、リアルな道しるべを届けていきます。

あなたの挑戦、心から応援しています。

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