フリーランス薬剤師の時間報酬相場は?3000〜5000円のリアルと僕の経験を公開

働き方

この記事でわかること

「フリーランス薬剤師って時給いくら?」
「相場感ってどれくらいが妥当?」
「交渉ってどうしてる?」
「自分はどんな価値を出せるのか?」

この記事では、フリーランス薬剤師として活動している僕自身の実例や考え方を包み隠さず全部話します。

実際にどのくらいの金額で契約しているのか、どうやって金額を決めたのか、断られた経験、相手に伝えるときの工夫、案件の内容による金額感の違いなど。

募集サイトの相場比較も交えつつ、「フリーランスで時間報酬を決める」ということの本質を一緒に考えてみましょう。

自己紹介(読み飛ばしOK!!)

はじめまして、はしけんです。
大手ドラッグストアチェーンで会社員薬剤師を経験し、その後フリーランス薬剤師として独立しました。

会社員時代は「もっと自由に働きたい」「自分の裁量で決めたい」と思う反面、安定した給料や社会保険の安心感を捨てるのは怖かったです。

実際に独立してみると、不安定さや孤独を痛感しましたが、それ以上に自分の責任で交渉して、働く場所を選び、相手と信頼関係を築いていける面白さを感じています。

このブログでは、フリーランス薬剤師の良いところも大変なところも含めて、自分のリアルな体験を正直に発信しています。

結論:フリーランス薬剤師の時間報酬相場は「3000〜5000円」

まず結論をはっきり言います。

フリーランス薬剤師の時間報酬相場はおおよそ3000〜5000円(税抜き)です。

実際は仕事内容、地域、経歴、交渉力などによって幅があります。

  • 外来のみで3000円台
  • 在宅メインや夜間対応で4000〜5000円以上
  • 人手不足エリアならさらに高単価も可能

僕自身は**時間当たり3500円(税抜き)**を基準に設定しています。

どうしてその金額を設定したのか

僕は薬剤師歴3年目で独立しました。
正直、「自分はまだ若手だし、経営者から見てどう評価されるだろう」という不安もありました。

そこでまず大阪周辺のフリーランス募集案件をリサーチしました。
当時の相場感はおおむね3000円台。

「3000円台なら十分受け入れてもらえる」
「でも安すぎると逆に怪しまれるし、自分の価値も下げたくない」

そんな理由で3500円(税抜き)を基準に決めました。
大事なのは「自分が納得できる金額を、自信を持って提示すること」だと思っています。

最初からその金額で通ったのか?

結論から言うと、フリーランスや派遣を募集していた薬局では全然問題なく通りました。
むしろ「そのくらいなら助かる」「即戦力で来てもらえるならありがたい」という感じでした。

ただし、そもそも派遣やフリーランスを雇った経験がない薬局からは断られたこともあります。
理由はシンプルで、「うちは正社員採用しか考えてない」「人件費がかさむ」というもの。

実際、派遣薬剤師を雇うと薬局側は派遣会社に手数料を含めて5000円近く支払うことも珍しくありません。
だからフリーランスで3500円はむしろリーズナブル。

でもその価値を理解してもらえないところには、無理に売り込まないようにしています。
「この人ならお願いしたい」と思ってもらえることが大事だからです。

契約先との交渉はどうしてる?

これもよく聞かれる質問です。

僕は交渉のとき、変に駆け引きしません。
普通にこう伝えています。

「報酬は時間当たり3500円税抜きでしてます。今の他の契約もその金額です。」

他と揃えることで「特別に高く吹っかけてるわけじゃない」とわかってもらいやすいです。

今まで「高い」と言われたことはほぼありません。
特に人手不足で派遣やフリーランスを募集している薬局では、「むしろそのくらい払うので来てほしい」と歓迎されます。

逆に「高いから無理」と言われるところは、そもそも派遣もフリーランスも想定していないので、こちらからも無理に説得しません。

案件による金額の違いはある?

外来メイン、在宅メインなど案件内容による違いは実際にあります。

でも僕は料金を変えないようにしています。
忙しい店舗でも、暇な店舗でも同じ金額。

これには賛否あると思います。
「忙しい店舗はもっと欲しい」と考える人も多い。
でも僕はそもそも働くのが好きだし、報酬を理由に手を抜くのが嫌なんです。

もちろん、人手不足が深刻で「単価上げるからもう少し入ってほしい」と相手から言われるケースもあるかもしれません。
フリーランスは**「1対1の契約」**だから、そういう交渉もしやすい。
そこが会社員との大きな違いだと思います。

5000円超える案件ってあるの?

あります。
地方で本当に人手不足の店舗だと、5000円以上も全然あります。
夜間や土日対応も単価は上がります。

ただ、その分の責任や大変さも当然あります。
「お金だけ」の理由で飛びつくのではなく、現場の状況をしっかり確認したほうがいいと思います。

実際の仕事量や意識

「3500円の時給だと仕事量はどうなの?」とよく聞かれます。

僕の答えはシンプルです。

「報酬がどうだから手を抜く」とかはしない。

プロとして、どんな現場でも同じ意識を持つ。
経営者目線を持ち続ける。
「値段が安いから雑に」「高いから丁寧に」なんてやらない。

フリーランスだからこそ、「またお願いしたい」と思われる働き方をしたいと思っています。

自分が出せる価値は何か?

フリーランス薬剤師は**「時給を高くする」ことがゴールじゃない**と思っています。

大事なのは「経営にプラスになること」。

  • 加算をしっかり取る
  • 外来をスムーズに回す
  • 在宅を取ってくる

薬剤師の仕事は「お金お金」と言われるけど、経営が成り立たなければ続けられない。
だからこそ経営者を助ける目線が大事だと思っています。

僕自身のウリは処理スピードと加算取得。
「この人なら安心して任せられる」と思ってもらえるように、誠実さを何より大事にしています。

フリーランスとしての覚悟

「安定じゃないのに、なんでこの働き方を選んだの?」
これもよく聞かれます。

僕は主体性が欲しかった
会社員時代、悩むことの多くは自分ではどうしようもないことだった。

でもフリーランスは、悩みも課題も全部自分の責任で解決するしかない。
それが大変だけど、逆に楽しいし成長を感じられる。

交渉って怖くない?

全然怖くないです。
「自分は経営者を助けるつもりで来てる」という目線で話せば、お互いにメリットを共有できる。

実際、派遣薬剤師を雇うより安いケースもあるし、手数料がない分フリーランスは薬局にとってもありがたい。

「こんな薬剤師と働きたい」と思われるために

僕が一番大事にしているのは誠実性
知識もスピードも大事だけど、それ以上に信頼される誠実さがなければ続かない。

「安心してお願いできる人」になることを常に意識しています。

これからフリーランスを考える人へのメッセージ

報酬交渉って、最初は誰でも不安だと思います。
でもフリーランスはいい意味でも悪い意味でも全部自分の責任。

そこを引き受ける覚悟があれば、自分の働き方も、報酬も、すべて自分で決められる。

「どうしようもないことで悩む」より「自分の力で乗り越える悩み」を選ぶ。
それができる人にとって、フリーランス薬剤師はすごく面白い働き方だと思います。

✅ まとめ

✅ フリーランス薬剤師の時間報酬相場は 3000〜5000円程度
✅ 自分は3500円を基準に設定
✅ 報酬は地域や案件、交渉次第で幅がある
✅ 大事なのは「経営者を助ける」という目線
✅ フリーランスは「全部自分の責任」だからこそ、自由に働ける



僕自身もまだまだ模索しながらですが、こうして正直な経験をシェアすることで、これからフリーランスを目指す薬剤師さんの参考になれば嬉しいです。

どんな働き方も一長一短。
自分にとって何が大事か、ぜひ一緒に考えてみてください。


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