フリーランス薬剤師の最初の壁「どうやって仕事を取るのか?」

働き方

はじめに:自己紹介

はじめまして。Pharmalance(ファーマランス)代表の橋本です。
薬剤師として3年間、大手薬局で勤務したのち、2025年4月にフリーランス薬剤師として独立しました。
現在は複数の薬局と業務委託契約を結び、個人事業主として働いています。

「個人事業主ってどうやって案件を取るの?」「営業って必要なの?」と疑問に思う方も多いと思います。
この記事では、私が最初の契約をどうやって得たか、実際のエピソードをもとに紹介します。


派遣で働いた薬局で生まれた偶然のチャンス

私の初契約は、意外にも派遣で単発勤務していた薬局での出来事がきっかけでした。

勤務中、「僕、個人事業主(フリーランス)としてやってるんですよ」と何気なく話したんです。
するとその薬局の従業員さんが「知り合いの薬局が今、人手不足で困っていて…」と紹介の話を持ちかけてくれました。

私はそこから営業っぽいことをしたわけでもなく、
「こういう働き方してます」「契約形態はこうです」と伝えただけで、話がとんとん拍子に進みました。

結局、その従業員さんの紹介を通じて、新しい薬局と契約が成立したんです。


派遣とフリーランス、薬局側にとっての違いとは?

実際に契約の話を進める際、私は以下のようなメリットを説明しました:

  • 仲介手数料がかからない(派遣よりコストが安い)
  • 契約内容の自由度が高い
  • 信頼関係が築ければ、長く働いてもらえる

派遣だと1時間あたり5,000円かかるケースもありますが、
フリーランス薬剤師なら4,000円前後で同等の働き手を確保できるため、薬局にとってもメリットが大きいのです。


実際にやってよかった!信頼につながる行動

私が心がけていたのは「現場での丁寧な対応」と「誠実なコミュニケーション」です。

  • その場のルールに素早く馴染む
  • 投薬や監査に集中し、ミスをしない
  • 店舗ごとの薬歴ソフトや分包機の使い方を即座に覚える
  • 元気に挨拶し、丁寧な言葉づかいで接する

そして、紹介を受けたあとのやり取りでは即レス誠実な対応を徹底しました。
連絡が早いだけで、「この人にまたお願いしたい」と思ってもらえることもあります。


一番おすすめの営業ルートは“紹介”

私が実感したのは、「現場での信頼が次の案件を生む」ということです。
働きぶりを見てもらえれば、営業しなくても自然と紹介につながることがあります。

逆に、単発派遣で行った薬局に直接営業をかけるのはリスクがあると感じました。
派遣契約との兼ね合いで、トラブルになる可能性もあります。

そのため、紹介をベースにした営業が最も安心かつ効果的です。


契約時に気をつけたいポイント

個人事業主として働く以上、契約内容には特に注意が必要です。
以下は、私が実際に確認しているポイントです。

  • 時給または日給
  • 勤務時間・休憩時間
  • 業務内容(投薬・監査・在宅など)
  • 交通費の扱い
  • 支払いタイミング(月末締め/翌月払いなど)
  • 契約更新の条件

書面で明文化しておくと、後々のトラブルを未然に防げます


これからフリーになる人へ伝えたいこと

「フリーランスって営業しなきゃいけないんじゃ…」と不安に思うかもしれません。
でも、自分をがつがつ売り込む必要はありません

  • まずは目の前の仕事に全力で向き合う
  • 人に紹介されるような働き方をする
  • 「困ってませんか?」の一言から始める

営業の基本は“信頼”と“誠実性”です。
うまくアピールしようとするよりも、「この人にお願いしたい」と思ってもらえるような実力と人間性が大事です。


まとめ:信頼は、最高の営業になる

私が最初に契約を得たのは、「紹介」という形でしたが、そこに至るまでには“信頼”がありました。
一生懸命に、誠実に、そして元気よく働く。
これこそが、次の仕事につながるいちばん確実な方法だと思います。

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