フリーランス薬剤師って、自由でいいなって言われます。
でも実際にやってみて「ここ、マジで最悪」と思ったところも本当にあるんです。
今回は、実際に僕が経験したフリーランス薬剤師の「最悪ポイント」を正直に書きます。
もしこれを読んで「無理だな」と思った人は、正直フリーランスに向いてないかもしれません。
逆に、「それでもやりたい」と思えるなら、覚悟を決める材料にしてください。
自己紹介例(読み飛ばしOK!!)
はじめまして、はしけんです!
大手ドラックストアで会社員薬剤師として勤務した後、現在はフリーランス薬剤師として活動しています。
「もっと自由に働きたい」という気持ちで独立しましたが、実際には楽しいことばかりではありません。
このブログでは、フリーランス薬剤師としてのリアルなメリットだけでなく、仕事が途切れる不安や収入の不安定さ、孤独など、実際に感じた「最悪な部分」も正直に書いています。
同じように働き方に悩む薬剤師の方が、良い面も悪い面も含めてフリーランスを考えるヒントになれば嬉しいです。
仕事がなくて本当に焦った
フリーランスになってから、「完全に仕事がない」時期がありました。
最初に1ヶ月間、ほぼニート。
「まあゆっくりして、そろそろ仕事探そう」って思ったものの、いざ始めたら案件がしっかり決まるまでまた1カ月くらいかかったんです。
その間は派遣の単発に頼って食いつないでました。
営業に行っても断られることもあって、「このままで本当に大丈夫か?」と焦る毎日。
預金残高が減っていくのを見て、心臓がバクバクしたのを覚えています。
収入が不安定すぎる
会社員みたいに「月給制で安定」なんてものは一切ない。
極端な話、一番少ない月は0円。
文字通り「ゼロ」です。
逆に多いときは75万円くらい。
この振れ幅がえぐい。
病気で休んだら?契約切られたら?次がすぐ決まる保証なんてない。
「自分が動かない=収入ゼロ」という現実は、めちゃくちゃプレッシャーが大きいです。
社会保険や税金の管理が面倒
社会保険や税金の手続きも全部自分。
会社員なら「天引きされて終わり」だけど、フリーランスは全部自分で調べて申告する。
特に社会保険は任意継続にしたんですが、これが意外と怖い。
1カ月分の保険料払い忘れたら強制的に国保に切り替わるというルール。
毎月ヒヤヒヤしながら振り込んでます。
インボイスや経費の管理も全部自分。
わからないことだらけで、検索しながらやるけど、慣れるまでは本当にストレスでした。
単価交渉が怖い、気まずい
営業もフリーランスの大事な仕事だけど、ぶっちゃけ一番気まずいのは「報酬を提示する瞬間」。
例えば時給3500円(税抜き)で話をするとき。
もちろん、派遣薬剤師の相場を知っている経営者なら「それなら問題ないね」と言ってくれる。
実際、派遣の場合だと、薬局が払う金額は3500円でもマージンを40%取られて薬剤師本人には2100円しか渡らない。
業務委託だとマージンがなくて、経営側も薬剤師側も得をする仕組みを説明する必要がある。
でもこの「お金の話」をするのって本当に気まずいし怖い。
相手の表情を見ながら、言葉を選びながら、必死に伝える。
それが苦手な人には相当キツいと思います。
休みがあってないようなもの
フリーランスは「自分で休みを決められる」のが魅力って言われるけど、裏を返せば「いつ休むかを決めるのも自分の責任」。
契約をいきなり打ち切られる可能性もあるし、休みを取るとその分収入はゼロ。
「これ休んだら来月の支払い大丈夫かな」
「休みを取っていいのか?」
そんなふうにビクビクしてしまう。
自由なのは本当だけど、その分怖さも付きまとう。
相手もこちらも自由。それがフリーランスという働き方だと思います。
孤独
正直、孤独です。
相談相手がいない。
前例が少ない。
成功例も知らない。
税金のことだって完璧に理解しているわけじゃない。
そんな状態で「丸裸で飛び出した」感覚が最初はすごくあった。
何を決めるのも自分。
失敗しても自分。
誰も守ってくれない。
それが自由でもあり、同時に最悪だと思う部分でもあります。
それでもやめない理由
ここまで読んで「やめとけよこんな働き方」と思った人もいるかもしれません。
でも、それでも僕はこの働き方をやめていません。
それは、主体性を持てるから。
働く相手を選べるし、相手の経営にとってプラスになる形で関わることができる。
自分の意思で動き、責任を取る。
それができるからこそ、やりがいも大きい。
まとめ:覚悟がある人にだけ勧めます
フリーランス薬剤師は、自由である代わりにめちゃくちゃ不安定で、正直最悪だと思う瞬間もたくさんあります。
仕事がなくなる恐怖。
収入ゼロの月。
社会保険や税金の負担。
単価交渉の気まずさ。
相談相手のいない孤独。
全部ひっくるめて、それでも「自分の意思で動きたい」「相手にとってプラスになる仕事をしたい」と思える人だけに、この働き方はおすすめしたいです。
読んでくれた薬剤師の方が、自分の働き方を考えるきっかけになれば嬉しいです。
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