フリーラン薬剤師:円満退職のために僕が実践した3つのこと

仕事術

はじめまして。Pharmalance代表の橋本です。
大手薬局に3年間勤務したのち、現在はフリーランス薬剤師として複数の薬局と業務委託契約を結びながら働いています。

薬剤師業務だけでなく、契約交渉やスケジュール管理、確定申告なども自分で行う生活は大変な面もありますが、そのぶん「自分の意思で働けること」にやりがいを感じています。


「辞める」って、言いづらい

「働き方を変えたい」「個人でやっていきたい」
そう思ったとき、最初に避けて通れないのが「退職」です。

でも正直、辞めるって言い出すのはちょっと怖い。
僕も当時、すごく悩みました。

会社に不満があったわけではなく、人間関係も悪くなかった。
だからこそ、「どう伝えたら角が立たないか」「迷惑をかけないか」に気を遣いました。

今回は、そんな僕が実際にやってよかった「円満退職のためのコツ」を3つご紹介します。


伝え方を工夫する(相談ベースで入る)

退職を伝えるときは、“宣言”ではなく“相談”から入るのがポイントです。僕が意識したことは、、

  • 退職希望の2ヶ月前には伝える
  • 「辞めます」ではなく「相談があります」から始める
  • 「新しい挑戦がしたい」という前向きな理由を添える
  • 急に言わず、丁寧なステップを踏む

この「相談ベース」で入ったことで、上司も驚かず冷静に話を聞いてくれました。
結果的に、スムーズにその後の話し合いを進めることができたと思います。


スケジュールの調整(迷惑をかけない配慮)

辞めること自体よりも、「辞め方」が周囲の印象を決めます。

僕が特に気をつけたのは、繁忙期を避けることと、有給の扱いです。
スムーズな退職のための工夫としては、、

  • 退職時期は忙しくない時期に設定
  • 後任が決まるまで余裕を持つ
  • 有給消化も相談しながら段階的に調整
  • 急な欠勤や一方的な退職は避ける

正直、有給の調整は難しかったのですが、早めに相談したことで上司が親身に対応してくれました。
やっぱり、「早く・丁寧に伝える」は大切だなと実感しました。


最後まで誠実に働く(去り際こそ信頼が試される)

人の印象って、最後の行動で決まることが多いです。最後まで信頼されるために大事なのは

  • 引き継ぎは口頭だけでなく文書(Googleドキュメント等)にまとめて渡す
  • 最終日まで普段どおり、手を抜かずに仕事をする
  • 挨拶・お礼をしっかり伝える
  • SNSなどで悪口を書かない

最後の出勤日まで、薬歴や在庫チェックも丁寧にやりました。
自分でちょっとした送別会を開いて、「お世話になりました」と一言伝えたのですが、
そのひと言が、思っていた以上に自分にも相手にも意味のあるものだったと感じています。


実際に僕がやってよかったこと(まとめ)

  • 「挑戦したい」と正直に伝えた
  • 最終日まで誠実に働いた
  • 引き継ぎ資料はGoogleドキュメントで共有
  • 自分で飲み会を開いて、感謝を伝えた
  • 最後に「また一緒に働こう」と言ってもらえた

退職って、ただ出ていく行為ではなくて、これまでの仕事の総仕上げだと思います。
だからこそ、最後まで丁寧にやりきることが、自分の中でも次のステップへの自信になります。


おわりに

フリーランスとして働くためには、会社を辞めるという“通過点”があります。
でも、辞め方ひとつでその後の関係性や働き方にも大きな影響が出てきます。

誰かと縁を切るための退職ではなく、
「また一緒に働きたい」と思ってもらえるような別れ方ができたら、
それは大きな財産になる。

この記事が、これから新しい一歩を踏み出そうとしている薬剤師さんにとって、
小さな参考になれば嬉しいです。

コメント