会社員に向いてないと言われた話|フリーランス薬剤師が本音で語る働き方

「お前、会社員には向いてないやんな」

この一言を、大学時代の友達との飲みの席で言われたことがあります。

「何やねん それ」って思ったし、「いや、確かにそうかもな」って自分でも感じました。

当時はまだ会社員薬剤師として働いていて、必死で自分を会社員に合わせようとしていた時期。
でも、その友達の言葉は、良くも悪くも自分を客観的に見つめ直すきっかけになりました。
そして今、フリーランス薬剤師として働いている自分がいる。

今日はそんな、「会社員に向いてない」と言われたエピソードと、そこからフリーランスを選んだ理由や今思うことを正直に書きます。
同じように「自分、向いてないかも…」って悩んでる人に、少しでも届けば嬉しいです。


【結論】「向いてない」は弱点じゃなく特性だった

まず最初に言いたいのは、
「会社員に向いてない」って言われるのはダメなことじゃない。ってことです

人間の性格も、価値観も、人生観も人それぞれ違う。
会社員という仕組みは、あくまで「働き方の1つ」にすぎない。

向いてる人はそれでいい。
でも、向いてないなら、他の道を探せばいいと思うんです。
僕はその一言をきっかけに、自分を責めるんじゃなく「別の働き方を考えよう」と思えました。

今は全部自分で決めるし、全部自分の責任。
でも、その自由さと引き換えなら、不安定さも受け入れられる。
それがフリーランス薬剤師を選んだ理由です。


【体験談】「向いてないやんな」って言われた瞬間

今でも覚えてるのは、大学時代の友達と飲んでた居酒屋。
いつも通りバカ話しながら飲んでるとき、ふとした流れで言われました。

「はしけんって、会社員向いてないやんな」
「自分の好きなようにやりたいこと多いし」
「あと、前倣えできひんタイプやん笑」

冗談混じりだったけど、めっちゃ刺さったんです。
めちゃくちゃ笑い話にしてたけど、「図星つかれたな」って内心思ったわけです。

友達は大学時代からの親友みたいなやつで、お互いの性格をよく知ってるからこそ言えた言葉だったと思う。
「なんでそんなこと言うねん」って軽口叩きながら、心の中ではドキッとしてました。


【当時の心境】実はまんざらでもなかった

正直、ムカついた部分もあったけど、全否定された感覚はなかった。
むしろ、「まぁ確かにな」って思ってた。

というのも、僕自身、人と同じっていうステータスがそもそも好きじゃなかったんです。
「みんなと同じが安心」というより、「みんなと同じなら、先を行ってる人と同じ結果しか出ない」って思ってた。
良くも悪くも、変なところで人と違うことをしたがるところがありました。

だから、「会社員に向いてない」って言われたのは、まんざらでもなかった。
「そうかもしれんけど、それが俺やし」って心のどこかで開き直ってた部分もあったと思う。


【当時の仕事】「会社員に向いてない」と思われた理由

会社員薬剤師として働いてた時期、振り返ると「そりゃ向いてないわ」って思う。

✅ 会社のルールややり方に疑問を持つ
→ 「なんでこうするんですか」「こっちの方が早くないですか」って上司に聞く
→ でも組織は「前例がない」「会議で決める」で却下

✅ 無駄な会議、研修が嫌い
→ 「これ意味ある?」って思っても黙ってられない

✅ 上司に対して突っかかる
→ 「それって現場のこと分かって言ってます?」みたいなことを平気で言う

要は「おとなしく従う」「和を乱さない」ってのがめちゃくちゃ苦手だったんです。
会社員としては扱いにくい人材だったと思いますよ。


【実際にやらかした話】

あるとき、店舗ミーティングで「このやり方非効率だと思うんですけど」って言ったことがある。
空気が一瞬止まって、上司も固まってた。
でもその場で「それはお前が決めることじゃない」とピシャリ。

そのあとも「もう少し空気読め」と注意されました。
自分でも「まあ、言い方考えろや」って後で反省したけど、どうしても言いたくなっちゃう。


【その後の行動】すぐ辞めたわけじゃない

「向いてない」って言われたから即退職したわけじゃない。
むしろ、「でもまだやれることはある」って思ってしばらく続けた。

でも、ずっと頭の片隅に「独立したい」って気持ちはあった。
だから仕事しながらも「どうやったら独立できる?」って情報を集めてたし、派遣やスポットも視野に入れて計画を練ってた。

最終的にフリーランス薬剤師を選んだのは、「この働き方なら自分の特性を活かせる」と思ったから。
案件を自分で選べる。
誰に雇われるわけでもない。
自分のやり方を提案して、相手に納得してもらって契約する。


【周りの反応】意外と理解してくれた

独立を決めた時、家族や友達に話しました。
最初は「大丈夫なん?」って心配もされたけど、しっかり説明したら納得してくれた。
「お前ならやりそうやな」「向いてると思うわ」って笑って言ってくれたのは嬉しかった。

あの飲み会で「向いてないやんな」って言った友達も、「こっちの方がお前っぽいな」って後で言ってくれた。
周りが理解してくれたのは本当に大きかった。


【会社員時代に良かったこともある】

もちろん、会社員が全部ダメだったわけじゃない。
あの時期があったからこそ、今に活きてるスキルもたくさんある。

✅ 外来処方をさばくスピード
→ 1日100枚以上の処方箋をゴリゴリ回す現場力

✅ 加算を取る意識
→ 経営目線を持つ感覚

✅ コミュニケーション能力
→ 医師、看護師、患者さん、上司、スタッフとの調整

こういう「薬剤師としての基礎」は、間違いなく会社員時代に身についた。
だから後悔はしてない。
あの時期は必要だったと思ってる。


【今だから言える】あの一言への感謝

今振り返ると、「お前は会社員向いてないやんな」って言われたあの一言には感謝してます。
そのときは冗談みたいに言われたけど、自分の中では核心を突かれた感覚だった。

✔️ 「いや、確かにな」
✔️ 「でも、それって悪いことか?」

そう考えるきっかけをくれた。
「向いてないなら、自分に合う働き方を探せばいい」
「会社員で苦しむより、好きなようにやろう」

そう決められたのは、あの友達の言葉があったから。


【もし同じように悩んでる人へ】

もし今、「自分、会社員向いてないかも…」って悩んでる人がいたら、伝えたいです。

「向いてない」って言われたら、それを否定するんじゃなく、受け入れてみてほしい。
だって、それはダメ人間って意味じゃなくて「相性が違うだけ」。

会社員が合う人もいるし、フリーランスが合う人もいる。
派遣やスポットで柔軟に働く方がいい人もいる。
自分でビジネスを作る人もいる。

「みんなが会社員だから」って理由で無理して続けるのは、自分をすり減らすだけ。
自分の特性を活かせる働き方を探すのは、全然恥ずかしいことじゃない。


【まとめ】

「お前、会社員向いてないやんな」

あの一言は、結果的に自分の働き方を考える大きなきっかけになりました。
向いてないなら向いてないでいい。
別の道を探せばいい。
僕はそれを実践して、今フリーランス薬剤師として働いています。

自由もあるけど、全部自己責任。
でも、それが性に合ってた。
これからも「自分で決める」を大事にして生きていきたい。

もしこの記事を読んで、「自分も向いてないかも」ってモヤモヤしてる人がいたら。
無理に合わせる必要なんてない。
自分が活きる場所を、一緒に探していきましょう。

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