薬局がフリーランス薬剤師と契約するメリット5選【雇用との違いも解説】

フリーランス薬剤師として働こうと決めた時、
「薬局側にとって、業務委託で薬剤師を契約するメリットって本当にあるの?」と疑問に感じた方もいると思います。
僕自身、働き方を変えようとしたときに一番気になったのはそこでした。

今回は、薬局がフリーランス薬剤師と契約するメリットについて、実体験や周囲の声をもとに整理してみました。
まだまだ「業務委託=イレギュラー」というイメージがある中で、その選択が“なぜ薬局にとっても有益なのか”を分かりやすく解説していきます。


こんな薬局・読者におすすめ

  • フリーランス薬剤師になりたいが、薬局にメリットを感じてもらえるか不安な方
  • フリーランス薬剤師という働き方に興味がある薬剤師の方
  • 新しい人材活用を検討している薬局経営者・管理薬剤師の方

薬局側の5つのメリット

✅ ① 社会保険や福利厚生コストが不要

業務委託契約の場合、薬局側が社会保険や厚生年金を負担する必要がなくなります。
その分、時間当たりの報酬がやや高く感じられるかもしれませんが、福利厚生費や長期雇用に伴う固定人件費が不要になるため、総合的にはコストを抑えられるケースが多いです。

実際、フリーランス薬剤師は請求も明朗で、経費管理しやすいという声もあります。


✅ ② 欠員の“穴埋め”を柔軟に対応できる

人手不足や急な退職、産休・育休など、欠員対応が必要な場面は突然やってきます。
フリーランス薬剤師なら、単発や短期の契約にも柔軟に対応可能。派遣よりも素早く動ける場合もあり、「○日だけ」や「夕方のみ」といったニーズにも応えやすいのが特徴です。

数回入れば現場にも慣れ、“戦力になる外部メンバー”として活躍できるのも大きな利点です。


✅ ③ 契約・解約がシンプルで柔軟

業務委託契約では、就業規則や雇用調整のような複雑な手続きが不要です。
基本的には契約書の取り交わしのみで完結し、必要なときに必要なだけ依頼できる柔軟性があります。

また、「とりあえず1ヶ月だけ試してみる」というお試し的な契約もしやすく、リスクを最小限に抑えて人材を活用できる点も魅力です。


✅ ④ モチベーション・責任感が強い人材が多い

フリーランス薬剤師は、契約を自分で取り、収支やスケジュールもすべて自己管理しています。
そのため、自分の評価が仕事に直結するという意識が強く、モチベーションが高い人が多い傾向にあります

もちろん個人差はありますが、基本的には「任された仕事はきっちりやる」「現場で信頼を得る努力を惜しまない」タイプが多く、現場の空気に合わせた柔軟な対応力も備えています。


✅ ⑤ 特定スキル・経験を持つ薬剤師にピンポイントで依頼できる

在宅医療、トレーシングレポート、服薬支援加算の取得など、薬局が求めるスキルに合わせて人材を選べるのもフリーランスならでは。

通常の採用では、そこまでピンポイントな人材を見つけるのは難しいですが、フリーランスなら特定スキル持ちに短期集中で依頼できる柔軟さがあります。


雇用契約との違い(比較表)

比較項目雇用契約フリーランス薬剤師(業務委託)
保険・福利厚生あり(薬局負担)原則なし(自己管理)
契約の自由度低い高い(業務内容・期間を自由に設定)
即戦力度◎(経験者が多く現場慣れしやすい)
コスト面高め抑えやすい(固定費化しない)

現場のリアルな声

「突然スタッフが辞めてしまったときに、フリーランス薬剤師に来てもらえて本当に助かりました」
「ピンポイントで経験豊富な方に来てもらえて、研修の手間がなかったのが良かった」
「調剤報酬への意識が高く、加算の提案などもしてくれてありがたかった」


まとめ

フリーランス薬剤師は、「人手が足りないときの非常勤要員」ではなく、薬局運営の柔軟性・効率性を高める新しいパートナーです。

働き方が多様化する今だからこそ、薬局側も人材活用の視野を広げる時期に来ています。
雇用にこだわらない新しい選択肢として、フリーランス薬剤師の活用を前向きに考えてみてはいかがでしょうか?

コメント