自己紹介(読み飛ばしOKです)
こんにちは、フリーランス薬剤師の橋本です。
大手薬局に3年間勤務したのち、独立して今は複数の薬局と契約して働いています。
このブログでは、薬剤師としてのリアルな収入事情や働き方の選択肢について発信しています。
結論:フリーランスの方が“収入だけ見れば”高くなる
この記事では、「フリーランスと正社員、どっちが儲かるの?」という疑問に、僕自身の視点で答えてみます。
まず結論から。
📌 収入だけで見れば、フリーランス薬剤師の方が上です。
ただし、当然ながらリスクも負担も大きい。
それを踏まえて、メリット・デメリットを整理していきます。
年間収入をざっくり比較してみた
🧾 フリーランス薬剤師(時給3,500円・週5日勤務)
- 1日8時間 × 週5日 × 年間52週
- = 年収 約728万円
💼 正社員薬剤師(想定年収)
- 月給+賞与込みで 年収 約600万円
📌 差額:約128万円/年
フリーランスの“手取りが多くなる理由”
なぜフリーランスの方が収入が多くなるのか?
その理由はシンプルで、「時間単価が高い」からです。
- 正社員の時給換算:600万円 ÷ 2080時間(週40h×52) ≒ 約2,884円
- フリーランス:時給 3,500円
同じ8時間働くとしても、1日あたり約5,000円の差が出る計算です。
でも、もちろん“楽して稼げる”わけではない
ここからが大事な話です。
収入が高いということは、裏返せば「全部自分でやる」責任があるということ。
たとえばフリーランス薬剤師は…
- 開業届の提出
- 税金・年金・保険の手続き
- 仕事の契約・スケジュール管理
- 万が一のトラブル対応
- 有給やボーナス、一切なし
要するに、「会社がやってくれてたこと」を全部自分で背負う必要があります。
正社員は“安心”を買っている働き方
一方で、正社員はどうでしょうか?
- 社会保険は会社が半分負担
- ボーナスや有給あり
- 福利厚生、交通費支給
- 雇用の安定性
これらを踏まえると、収入以外の“安心”があるのが正社員の魅力です。
どっちがいいかは“性格と目的”による
実際、「フリーランスの方が絶対いい」とは思っていません。
- 自由が好き、裁量を持ちたい → フリーランス向き
- 安定重視、制度のある環境で働きたい → 正社員向き
自分に合った働き方を選ぶことが、長く続けるうえで一番大切です。
稼げるだけじゃなく、貢献できる人が“選ばれる”
もう一歩踏み込んだ話をすると、
これからの薬剤師は、「収入」よりも「貢献力」が問われる時代に入っていると感じています。
例えば、こんな人が薬局で重宝されやすいです。
- 加算をしっかり取ってくれる
- 薬歴や投薬がスピーディ
- 他のスタッフとの連携がうまい
- 在宅や外来の経験が豊富
「安いから雇う」「正社員だから残す」ではなく、
“この人が来ると助かる”という実感があるかどうかが重要です。
実際、フリーランスでも「継続依頼」はある
僕自身、現在は複数の薬局から定期的に声をかけてもらっています。
それは、単に時給が高いからではなく、
「業務がスムーズに回る」「患者対応が安心」と感じてもらえているからだと思います。
結局のところ——
働き方ではなく、“どう働くか”で選ばれるということです。
最後に|「稼ぎ方」より「価値の出し方」を考えよう
フリーランスの方が儲かる。
でも、それは責任も大きく、行動力が求められる世界です。
正社員には、制度や環境の安定があります。
それを支えに、長く続けることも大事な選択です。
大切なのは、「自分に合ったスタイルで、価値を出し続ける」こと。
- フリーランスでも、
- 正社員でも、
選ばれる薬剤師になることが、一番の安心材料です。
あとがき:僕がフリーランスを選んだ理由
僕は、「自由に挑戦できる時間がほしい」という理由でフリーランスになりました。
もちろんリスクもあります。
でも、自分で道を切り開ける感覚が、今の自分には合っています。
これを読んでいるあなたが、
少しでも「自分の未来」について考えるきっかけになったらうれしいです。
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