「会社を辞めてフリーランスになると、社会保険ってどうなるの?」
これ、僕が一番最初につまずいたテーマでした。
- 国保と任意継続、どっちが得?
- いつまでに手続きすればいい?
- いくらかかるの?
- 選ばなかったらどうなる?
何も知らずに辞めると、後悔します。
この記事では、前年の年収600万円・独身・扶養なしの僕が、どんな選択をして、実際いくらかかったのかを、数字付きでリアルに解説します。
結論:フリーランス薬剤師が選べるのは「国保」か「任意継続」の2択。僕は任意継続を選びました
会社を辞めたら、社会保険は自動的に切れます。
フリーランスになるなら、次の保険に自分で加入し直す必要があります。
選べるのはこの2つだけ:
保険の種類 | 特徴 |
---|---|
国民健康保険(国保) | 市区町村が運営。所得に応じて保険料が決まる |
任意継続(協会けんぽ or 健保組合) | 退職前に2ヶ月以上の加入実績があれば、最長2年継続できる |
僕はこの2つを比較して、任意継続を選びました。
その理由はシンプルで、保険料が「読める」からです。
収入が不安定になりがちな初年度だからこそ、固定額の方が精神的にもラクでした。
僕の条件で比較してみた(年収600万円・独身・扶養なし)
僕がフリーランスになる直前の条件は、こんな感じです:
- 前年の年収:約600万円
- 独身・扶養家族なし
- 前職は協会けんぽに2年以上加入
この条件で比較すると、実際の保険料はこうなりました。
項目 | 任意継続(協会けんぽ) | 国民健康保険(東京都23区の場合) |
---|---|---|
月額保険料 | 約31,000円 | 約47,000円 |
年間保険料 | 約37万円 | 約56万円 |
差額 | – | 約19万円も差がある |
正直、ここまで差が出るとは思っていませんでした。
なんとなく「国保に入るのが普通でしょ」と思っていたのですが、よく調べたら任意継続の方が圧倒的に割安だったんです。
任意継続とは?簡単に言うと「辞めたあとも会社の保険に入っていられる制度」
任意継続とは、会社を辞めたあとも、2年間だけ健康保険を継続できる制度です。
条件:
- 退職日までに2ヶ月以上の加入歴がある
- 退職日から20日以内に申請する
- 保険料は全額自己負担(会社負担分も自分で払う)
例えば協会けんぽなら、標準報酬月額32万円 → 保険料 約31,000円
地域や報酬額で多少前後しますが、保険料が固定なのはありがたいポイント。
国保は「前年の所得」に応じて金額が決まる。初年度は特に高くなりやすい
一方、国保は市町村ごとにルールが違いますが、前年の所得が高い人ほど保険料も高くなります。
僕のように年収600万円あると、初年度でも月額47,000円ほどになるケースも。
しかも、国保は「扶養」という概念がないので、家族が増えたらそのぶん保険料も上がるという特徴があります。
任意継続にしてよかった理由と注意点
✅ よかった点:
- 月額が明確で、想定外の支払いがない
- 保険証を変えずにそのまま使える
- 精神的にも安心できた
⚠ 注意点:
- 退職から20日以内に申請が必要(1日でも遅れるとNG)
- 途中でやめると再加入不可
- 最大2年で、期限が来たら国保などに切り替えが必要
僕はギリギリで調べて、退職後15日目で申請。
危うく任意継続の権利を逃すところでした…。
実際の流れ:任意継続の手続きはこうやった
- 保険会社に電話して手続き方法を知る
- 必要書類(申請書・保険証コピー・退職証明など)を郵送
- 数週間後に、継続保険証が届いた
- 国保に行って「やっぱりこっちにします」はNG。※申請順が超重要
結論:独立1年目は「任意継続」で安心を確保。2年後に再検討でも遅くない
任意継続には期限がありますが、最初の2年を安定して乗り切るには十分です。
収入が読めないうちは、保険料が読める方が安心。
2年後、フリーランスとしての収入が安定してきたら、改めて国保への切り替えを検討すればOK。
まとめ:社会保険の選択は「最初にちゃんとやる」ことで安心が手に入る
会社を辞めると、何もかも自分で決めなきゃいけない。
その中でも、社会保険は最初に対処すべき“生活の土台”です。
僕と同じような条件の方(年収600万円前後・独身・フリーランス希望)なら、任意継続が有力な選択肢になるはずです。
「なんとなく国保かな」と思っていたら、後悔していたかもしれません。
ぜひ、退職前に比較して、自分にとってベストな方法を見つけてください。
コメント