自己紹介(※読み飛ばしOK)
こんにちは。Pharmalance(ファーマランス)代表の橋本です。
私は、会社員として薬局で3年働いたのち、2025年にフリーランス薬剤師として独立しました。
現在は、関西を拠点に活動しながら、同じように「自分らしく働きたい薬剤師さん」に向けて情報発信をしています。
今回は、「フリーランス薬剤師のデメリット」について正直に書いてみます。
Instagramでもたくさん反響があったテーマで、「メリット」ばかりではなく、リアルな面も知ってもらえたらと思い、この記事をまとめました。
フリーランス薬剤師って不安じゃない?
「フリーランス薬剤師って不安定じゃない?責任重そう…」
そんな声はよく聞きます。
たしかに、自由の裏にはリスクや不安がついてくるもの。
でも、それを正しく知って準備すれば、むしろ“選べる強さ”を持てるようになるのも事実です。
今回は、私自身の経験をもとに、フリーランス薬剤師として働くうえで感じたデメリットを7つにまとめてご紹介します。
デメリット1:薬局以外の勤務先がほぼない
フリーランス薬剤師の仕事は、ほとんどが調剤薬局です。
病院、ドラッグストア、企業などの案件は極めて少なく、希望しても通らないことが多いのが現実です。
「病棟で経験を積みたい」「OTCの力を高めたい」と思っても、フリーランスという立場だと難しい場面が多くなります。
デメリット2:本業以外の作業(経理・税務)が増える
確定申告、請求書の発行、インボイス登録、交通費や家事按分の記録…
これまでは会社がやってくれていたすべてを、自分で対応する必要があります。
慣れるまでは正直大変です。
私も独立当初は、帳簿のつけ方すらわからず、YouTubeと税務署の電話サポートに頼りきりでした。
デメリット3:収入が安定しない
契約が終わると、翌月の収入はゼロになる可能性もあります。
突然キャンセルになることもあり、常に複数案件を見ておく必要があります。
「見通しが立たない不安」に耐える時期もあります。
生活費や税金を見越して、しっかりと貯金・スケジュール管理が求められます。
デメリット4:案件を探す手間と不安がつきまとう
はじめのうちは「どうやって仕事をとるの?」「断られたらどうしよう?」という不安が常につきまといます。
エージェントを使ったり、薬局に直接交渉したり、SNSで発信したり…。
人脈や営業が苦手な方にとっては、ここが大きなハードルになります。
ただ、慣れてくると徐々に“紹介”や“リピート”が増えて、安定につながっていきます。
デメリット5:社会的信用が落ちることもある
会社員と比べると、「雇用の安定性がない」と見られがちです。
たとえば、クレジットカードの審査、賃貸契約、住宅ローンなどでは、会社員よりも不利になる場面があります。
実際に、私もフリーランス1ヶ月目にして賃貸審査で一度落ちました。
「前年の収入証明」「源泉徴収票」「契約書類」などの準備がカギになります。
デメリット6:福利厚生が一切ない
有給休暇、厚生年金、産休・育休など、基本的にすべて自己責任です。
誰かが守ってくれる制度はありません。
たとえば、体調を崩したときも「働かない=収入ゼロ」になります。
そのため、民間保険の活用や、自分で“休む準備”をしておくことが必要です。
デメリット7:体調を崩すと収入ストップ
フリーランスには「有給」がありません。
体調を崩して仕事を休むと、そのぶんの収入がなくなります。
特に一人暮らしや扶養家族がいる場合、このリスクは見逃せません。
日頃からの健康管理はもちろん、貯金・保険・副業など、リスク分散の意識が重要です。
まとめ|「楽」ではない。でも「自由で本気の選択」
いかがでしたか?
フリーランスとして働くことは、確かに「楽」ではありません。
けれど、自分で働き方を選び、責任を持つことで、自分の人生に向き合うきっかけになります。
私自身も、うまくいかないことがたくさんありました。
でもそのたびに、自分で決めて、自分で立て直す力がついていくのを実感しています。
「もっと自由に働きたい」「今のままじゃ物足りない」
そんな想いがある方は、一度“フリーランス”という選択肢に向き合ってみてください。
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