フリーランス薬剤師として働き始めると、必ず出てくる疑問があります。
「契約書ってどうすればいいの?」
僕自身も最初はネットでテンプレートを探しましたが、
調剤業務に特化したものはほとんど見つからず、結局ゼロから自作することになりました。
同じ悩みを抱える人のために、今回は僕が作った
**「薬剤師業務委託契約書テンプレート」**を無料で公開します。
さらに、各条項の意味を初心者向けにやさしく解説しました。
初めて契約する方は、ぜひ参考にしてください。
📄 契約書テンプレートをダウンロードする
※クリックするとGoogleドキュメントが開きます
※PDF版・Word版も後日追加予定です
それぞれ解説
第1条(目的)
どんな仕事をお願いし、どんな仕事を受けるのかをはっきり書く部分。
薬剤師なら調剤や服薬指導など、具体的に列挙することで「この仕事は契約に入っていない」という誤解を防ぎます。
第2条(契約期間)
いつからいつまで働くかを決めます。
ここでは自動更新式なので、終了したい場合は15日前までに意思表示が必要です。
第3条(委託料)
時給・支払期限・交通費の扱いを明確化。
特に交通費はトラブルになりやすいので、必ず事前合意をとります。
第4条(成果物の権利帰属)
作った資料やデータの権利は誰のものかを決めます。
経営支援業務などでは重要です。
第5条(再委託の制限)
勝手に別の人に仕事を振るのはNG。どうしても必要な場合は事前に許可をもらいます。
第6条(権利義務の譲渡)
契約上の立場を他人に譲れない、というルール。責任の所在を明確にします。
第7条(秘密保持)
業務で知った個人情報や経営情報は外部に漏らさない。薬剤師の守秘義務を契約でも補強します。
第8条(報告義務)
「この件どうなってますか?」と聞かれたら、できるだけ早く報告するルールです。
第9条(契約解除)
契約違反があれば即解除でき、損害賠償も請求できる条件です。
第10条(不可抗力免責)
自然災害や法律改正など、自分の責任じゃないことで契約を守れない場合は免責されます。
第11条(管轄裁判所)
裁判になった場合にどこの裁判所でやるかを決めます。ここでは依頼主側に合わせています。
第12条(協議)
契約にないことや変更が必要な場合は、話し合いで決めるルールです。
利用時の注意
高額案件や長期契約では、弁護士・行政書士など専門家による確認を強く推奨します
この契約書はサンプルであり、法的効力を保証するものではありません
実際の契約では必ず当事者間で内容を確認・調整してください
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