フリーランス薬剤師として生きる力 僕が大切にしている7つの心がけ

働き方

自己紹介(※読み飛ばしてOKです)

はじめまして。Pharmalance(ファーマランス)のはしけんです。
2025年にフリーランス薬剤師として独立し、今は大阪を拠点に薬局のお手伝いをしています。

「フリーランス=自由」
よくそう言われますし、僕自身もその言葉に惹かれて独立しました。
ただ、実際に飛び込んでみると分かるのは、自由には“覚悟”や“心構え”がセットになっているということ。

会社員のときのように守られる立場ではなく、
仕事をつなげるのも、健康を守るのも、信頼を積み重ねるのもすべて自分次第。
大変さもありますが、そのぶん手応えややりがいも大きいと感じています。

今回は、フリーランスとして働くなかで「これは本当に大事だった」と心から思うことを、7つの“心がけ”としてまとめました。
もし少しでも参考になれば嬉しいです


信頼は日々のふるまいから

フリーランスになって最初にいただいた契約は、派遣で一緒に働いた方からの紹介でした。

特別なスキルを見せたわけでも、派手な営業をしたわけでもありません。
ただ、遅刻せず、報連相を怠らず、どんな小さなことにも誠実に向き合っただけ。

「またお願いしたい」と言っていただけたとき、正直すごく嬉しかったです。
あの瞬間に、「人は結局“人”で選ばれるんだ」と心から実感しました。

誠実さ、時間厳守、丁寧なコミュニケーション。
派手さはなくても、その積み重ねが一番の武器になります。


健康が最大の資本

独立直後は、正直がむしゃらでした。
予定を詰め込み、気力を削ってでも働き、
「このまま突っ走らないと不安だ」という気持ちが強かったんです。

でもある日、体調を崩したんです。
そのとき、「働けない=収入がゼロになる」という現実が、胸に重くのしかかりました。
悔しさと同時に、怖さを覚えたのを今でも忘れません。

それ以来、食事・睡眠・運動を意識して整えることを、自分への最低限のルールにしています。
健康があるからこそ働ける。
働けるからこそ自由が得られる。
フリーランスにとっては、それ以上でもそれ以下でもないんですよね。


コミュニケーション力を磨く

薬の知識や調剤技術は、薬剤師なら誰もが持っています。
だからこそ違いを生むのは「伝える力」です。

「説明がわかりやすかったです」
「すぐに返事をくれるので安心です」

こう言っていただけたとき、自分の存在価値を感じられました。
逆に、忙しさにかまけて返信が遅れてしまい、チャンスを逃したこともあります。
その悔しさが、今の自分を鍛えてくれたのかもしれません。


ネットワークを広げる

フリーランスは一人で働きますが、一人で生きるわけではありません。

ネットを見ればフリーランス薬剤師の体験談も見つかりますし、気になる人と連絡も取れる時代です。
「自分だけじゃなかったんだ」と思えた瞬間に、肩の力がふっと抜けました。

困ったときに声をかけられる誰かがいること。
一緒に学び、支え合える仲間がいること。
それがあるだけで、孤独や不安は大きく和らぎます。

フリーランス薬剤師で不安な方は、僕で良ければ相談乗ります!


メンタルを守る習慣を

案件が途切れたとき、夜中に布団の中で「この先、大丈夫かな」と不安で眠れなかったことがあります。
自由を選んだはずなのに、心が不自由になっている気がして、正直しんどかったです。

そんなとき、同じ立場の仲間に話すだけで、気持ちが軽くなりますよね。
「休んでも大丈夫」「また次が来る」――その言葉に救われます。

仕事だけが自分のすべてにならないように。
切り替えができる人の方が、結局は長く続けられるのだと思います。


自己投資を惜しまない

フリーランスは、自分自身が商品です。
そして、スキルは止まった瞬間から錆びていきます。

僕も、学びに投資しています。
最近は本で薬学やお金、英語の勉強をしています。
「自分に投資したことが、未来の案件につながっている」と思うと、不思議とやる気も湧いてきます。

学びを止めないことは、プロとしての責任。
そして何より、自分自身への贈り物でもあります。


お金との向き合い方

自由は、お金の土台の上にしか成り立ちません。

フリーランスになって最初の確定申告は、きっと想像以上に大変です。
でも、数字と向き合うことを避けなければ、冷静に収支を管理できます。

固定費を把握し、生活防衛資金を確保する。
趣味や旅行も「予算化」して心の余裕を持つ。
お金の管理を避けずに向き合うことは、自由を長く楽しむための基盤です。


おわりに|“自由の中で律する力”を育てていく

フリーランス薬剤師として働くには、「自由の中で自分を律する力」が必要です。
でも、最初から完璧である必要はありません。

僕も不安だらけのスタートでした。
契約書で失敗し、体調を崩し、眠れない夜もありました。
それでも、嬉しい瞬間が必ずその後にやってきたんです。
「またお願いしたい」と言われたときの喜び。
「あなたがいて助かった」と感謝されたときの手応え。

その一つひとつが、次の一歩を踏み出す勇気になりました。

これからフリーランスを目指すあなたも、きっと同じように悩む瞬間があるはずです。
でも、そのたびに人として成長し、“自由の中で生きる力”が育っていきます。

小さな積み重ねが、やがて大きな自信になる。
その道を、少しずつでも歩んでいけますように。

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