はじめに(※読み飛ばしOKです)
こんにちは。Pharmalanceのはしけんです!
僕は会社員薬剤師からフリーランスに転向し、現在は業務委託契約を結びながら大阪各地の薬局で働いています。
フリーランス薬剤師として活動していると、ただ薬剤師免許を持っているだけでは十分ではありません。
本当に大事なのは、「経営者や現場から選ばれる存在」であること。
なぜなら、フリーランスは雇用関係ではなく契約関係だからです。
薬局側は「この人なら安心して任せられる」と思える薬剤師を求めており、そうした人材は次々に声がかかります。
では、経営者はどんなフリーランス薬剤師に価値を感じ、「またお願いしたい」と思うのでしょうか?
今回は僕自身の経験と、現場で実際に見聞きした経営者の声をもとに、価値あるフリーランス薬剤師の8つの特徴を整理しました。
1. 処理スピードが速く、ミスが少ない
調剤現場では、処方せんが急に増えることも珍しくありません。
そんなときに頼りにされるのは「スピード」と「正確さ」を兼ね備えた薬剤師です。
- 多忙な日でも安心して任せられる
- ミスが少ない=信頼そのもの
- 特に人手不足の薬局では即戦力として重宝される
スピードは効率の証、正確さは信用の証。
この2つを両立できる人は、経営者から高く評価されます。

僕自身、まだまだミスが多いです。
とくにピッキング。
薬局ごとに監査のやり方やピッキングの手順、採用しているメーカーまで本当にバラバラです。
だからこそ、その現場のルールを早く理解することが何より大事だと痛感しています。
フリーランスとして働く以上、「前の職場ではこうだった」では通用しません。
環境の違いを受け入れて柔軟に合わせていく姿勢が、信頼を得る第一歩だと思っています。

2. 誠実で丁寧、人として信頼される
スキル以上に重要なのが「人として信頼できるか」。
現場での信頼は、毎日の対応の積み重ねで決まります。
- 嘘をつかない、誠実な対応をする
- 丁寧な言葉遣いや接遇を徹底する
- 報連相を欠かさず、ミスは素直に報告する
「またお願いしたい」と思われる薬剤師は、基本動作を当たり前にやり切れる人です。

些細なミスを報告したら「できない奴」と思われて、信頼を失うんじゃないか…?
現場でそんな不安を感じる瞬間、誰にでもあると思います。
でも実際は逆で、きちんと報告する人ほど信頼されやすい。
「隠さない」「ごまかさない」姿勢が、むしろ安心感につながるんですよね。
あのジレンマは不思議ですが、結局のところ経営者やスタッフが求めているのは「完璧な人」よりも「誠実に対応できる人」なんだと思います。

3. 在宅の現場でも動けて、運転もできる
在宅業務を請け負う薬局が増えている中で、“外に出て動ける薬剤師”の需要は確実に伸びています。
- 施設・居宅訪問の経験がある
- 車の運転ができ、移動に対応できる
- 在宅医療の流れに慣れている
ここで強調したいのは、フリーランス薬剤師だからこそ在宅で力を発揮できるという点。
実際、派遣薬剤師は契約の制約上、在宅業務に携われないケースがあると聞きました。

つまり、在宅経験があるフリーランス薬剤師は、それだけで他と差別化でき、案件が広がりやすい。
経営者にとっても「在宅まで任せられる=頼れる人材」となり、継続依頼につながります。は「頼れる人材」となります。
4. 管理薬剤師経験があり、どの薬局にもなじみやすい
管理薬剤師を経験した人は、店舗運営や業務全体の流れを理解しているため、どんな現場でも適応が早いです。
- 初めての薬局でもすぐに対応できる
- 求められる役割を察知し、柔軟に動ける
- 応援や代務でも力を発揮できる
柔軟さはフリーランス薬剤師にとって必須スキル。
管理薬剤師経験があると、それが強みとして活きてきます。

ちなみに、僕は管理薬剤師経験はないですが
ありがたいことにフリーランス薬剤師をしてやっていけてます。

5. コミュニケーション力が高く、現場になじむのが早い
どれどれだけ知識や技術があっても、現場に溶け込めなければ仕事は続きません。
薬局はチームで動く職場だからこそ、「一緒に働きやすいかどうか」が依頼を決める基準になります。
- 初対面のスタッフともすぐに会話できる
- 指示待ちではなく、自分から声をかけて動ける
- 空気を読み、和を乱さない
結局のところ、経営者が安心するのは「感じがいい薬剤師さん」です。
調剤スキルが高くても、周囲とギスギスする人より、雰囲気よくチームに溶け込める人の方が継続依頼は確実に増えます。
フリーランスとして長くやっていくには、コミュニケーション力が“隠れた即戦力”になるんです。
6. 薬剤師歴が長く、経験値が豊富
経験年数の長さは、それだけで薬局全体に安心感を与えます。
難しい処方や突発的なトラブルにも冷静に対処できるベテランは、経営者から見ても頼もしい存在です。
- 一包化や在宅、夜間当番などの経験が豊富
- 若手へのフォローができ、チーム全体を底上げできる
- 総合的な判断力があり、現場の意思決定をサポートできる
ただし重要なのは、単なる「年数」ではなく、その間にどんな経験を積んできたか。
10年働いていても同じ業務の繰り返しでは成長は限られますが、在宅や加算算定、監査対応など多様な現場を経験してきた人は、それだけで大きな価値を持ちます。
経営者が安心するのは、「年数の長さ」と「経験の幅」を兼ね備えた薬剤師です。

僕は薬剤師4年目でフリーランスとして独立したので、まだ経験は浅いです。
それでも現場になじむスピードや、新しい知識を吸収する力を武器にして働いています。
一方で、薬剤師歴が長い人は豊富な経験が強みになる反面、考え方が凝り固まってしまい「扱いにくい」と感じられるケースもあります。
経営者が求めているのは、年数の長さそのものではなく、柔軟に動き、周囲と協力できる姿勢です。
だからこそ、若手でもフリーランスとして選ばれるチャンスは十分にあると思っています。

7. 調剤報酬取得に貢献できる
経経営者が本当にありがたいと思うのは、「点数を意識して動ける薬剤師」です。
薬局はボランティアではなく事業なので、調剤報酬をしっかり取れるかどうかが経営を大きく左右します。
- 服薬指導の記録が丁寧で算定につながる
- 疑義照会を積極的に行い、適切な判断ができる
- 特定加算や在宅報酬の仕組みを理解している
ただ薬を調剤するだけの人と、「利益につながる動きができる人」。
経営者にとってどちらを継続依頼したいかは明らかです。
数字を意識できる薬剤師は、現場にとって“即戦力以上の価値”を持つ存在になります。

この間、ようやく「服用薬剤調整支援料1」の算定に貢献出来ました!
勤務開始2か月目のことです。
僕としては、加算取得力を武器にしているので、少し遅かったかなという自己評価です。
8. 積極的に動く姿勢がある
フリーランスでは「与えられたことをこなす」だけでは足りません。
「待って動く」より「先回りして動く」姿勢こそが最大の差になります。
- 自分から声をかけて仕事を拾う
- 少し早めに出勤して状況を把握する
- 常に「今この現場でどう貢献できるか」を考えて動く
指示を待っているだけでは、「いないと困る人」にはなれません。
一方で、自分から動ける人はスタッフにも経営者にも安心感を与えます。
「自分から動ける人=信頼される人」。
経営者が継続して依頼したいと思うのは、まさにこうしたタイプだと思います。

手持ち無沙汰は嫌なので、引継ぎメモに
I love to work hard!って書いときました笑
読まれたかどうかは定かではありません
まとめ|“選ばれるフリーランス薬剤師”は日々の姿勢で決まる
フリーランス薬剤師にとって、仕事は保証されていません。
だからこそ、スキルだけでなく、信頼・柔軟性・積極性といった総合力が問われます。
大切なのは、日々の現場で「自分がどう見られているか」を意識し、少しずつ信頼を積み重ねること。
その積み重ねが「またお願いしたい」と言われる存在につながります。
今回の記事が、あなたが「選ばれる薬剤師になる」ためのヒントになればうれしいです。
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